ぼんじょるの、しーまんです。
この度
奥多摩むかしみち
を歩いてきました。
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奥多摩と言えばライダーの聖地ですが、実は登山客やハイキング客も多く、都内唯一の秘境として世界中の観光客が訪れる場所でもあります。
この記事では、今回私が歩いてきた「奥多摩むかしみち」について書いていこうと思います。
普段バイクで訪れる奥多摩とは全く違うロケーションを楽しむことができるので、ライダーの方にもおすすめハイキングコースです。
![しーまん](https://www.seamanizm.com/wp-content/uploads/2020/03/IMGP0204-1024x681-min.jpg)
歩かないと見れない奥多摩の風景は、記憶に残る素敵なものとなりました。
色んな事を考えたり・・素敵な4時間だったなぁ。
でもって、とにかく楽しかったです(笑)
まだケガの影響でバイクに乗れないため、私は電車で行きましたが、バイクで行くことももちろん可能です!バイクで行く際の駐車場なども紹介していますので、ぜひ歩いてみてくださいね!
動画はこちら
動画でも紹介しています。動画のほうが好きな方はこちらからどうぞ。
「奥多摩むかしみち」とは?
【奥多摩むかしみち】とは、JR青梅線 奥多摩駅から奥多摩湖までの『旧青梅街道』を歩く遊歩道を言います。
遊歩道とはいえ、ダートな道も多いためトレッキングコースと言っても過言ではありません。
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むかしみちは、小河内ダム(奥多摩湖)が建設されるまで実際に使用されていました。
その後、ダム建設のための専用道路を昭和20年に一般道として開放したため、現在の国道411号(青梅街道)が主要道路となったようです。
「奥多摩むかしみち」の旅程
今回の旅程はこんな感じ
9:54「奥多摩駅」(ホリデー快速おくたま号)
↓
10:25「奥多摩湖」(西東京バス)
↓
10:30 奥多摩むかしみちを散策
↓
14:30 Beer Cafe VAETERE
今回はバイクではなく電車とバスを利用しています。
【車やバイクで行く方は…】
車やバイクで行く方は『水根駐車場』を利用すると良いでしょう。
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むかしみち入り口まで数分の場所にある好立地でありながら、無料で利用できる最高な駐車場です。
車やバイクでも気軽にハイキングを楽しめるのは嬉しいですよね。
JR青梅線「ホリデー快速おくたま号」が便利
電車で行くならJRの臨時快速列車「ホリデー快速おくたま号」が便利です。
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新宿駅から奥多摩駅まで、乗り換え不要で行ける快速列車。
新宿駅からの所要時間は約90分。
立川駅からの所要時間は約60分。
観光シーズン(秋とか)は新宿駅からかなりの混雑となりますので、注意が必要ですよ。
![しーまん](https://www.seamanizm.com/wp-content/uploads/2020/03/IMGP0204-1024x681-min.jpg)
奥多摩に行く列車なら、ロングシートではなくクロスシートのほうが嬉しいなぁ。
という心の声も書いておきます(笑)
「奥多摩湖」側からスタートするのがおすすめ
むかしみちは、奥多摩駅~奥多摩湖までの区間を歩くコースとなっているため、スタートはどちらからでも可能です。
個人的には「奥多摩湖」側からスタートするのがおすすめ!
バスの時間考慮すべし
むかしみちを往復するつわもの以外は、バスを利用するのが一般的です。
ですが、奥多摩駅⇔奥多摩湖を走るバスは1時間に1~2本。バス待ちの時間を減らしたいのであれば、電車の到着時間に合わせたバスで奥多摩湖まで移動してしまうほうが理想的です。
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ということで、わたしは奥多摩湖側からスタートしました!
「奥多摩むかしみち」を歩いた
ここからは、奥多摩むかしみちがどんな場所なのかを、深堀してお伝えしていきます。
10:32 スタート
「奥多摩湖バス停」でバスを降りましたが、実際は「水根バス停」がむかしみちの入り口には近いです。
むかしみちの入り口はここ。
奥多摩湖で降りても案内標識があるので、迷うことなく入り口にはたどり着けるかと思います。
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スタートからなかなかの急坂ですが、えっちらえっちら登っていきます。
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早くも心が折れそうになりますが、まだ始まったばかり(笑)
青目立不動尊(Cafe Indigo Blue 閉店)
細い路地のような道を通っていくと、青目不動尊に到着します。
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ここには素敵な古民家のお蕎麦屋さん(のちにカフェに変更)があったのですが、閉店してしまったようです。
Cafe Indigo Blueは閉店しました
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この場所の石畳は味があってめちゃくちゃ素敵。
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落ち葉のじゅうたん
人一人がやっと通れるほどの細い道には、落ち葉がびっしり。
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ふかふか落ち葉のじゅうたんが続きます。
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浅間神社
木製の鳥居が印象的な浅間神社は、まるでトトロの世界。
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ただし、向かうまでの道は険しいので注意が必要です。
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なぜか魔法陣もあった
歩いている途中で魔法陣が書いてありました。
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だいぶ不気味(笑)
2つの吊り橋
奥多摩むかしみちには
- 道所吊橋
- しだくら吊橋
という、2つの吊り橋があります。
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どちらも3名以上で渡ることのできない危険さ。
たしかに錆びがひどいし、みしみしという音も・・・。
さらに、しだくら吊橋は必要以上に揺れるという・・・。
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こんな吊り橋を見れるのも、徒歩ならではですよね。
インスタ映えスポットもあった
壁におしゃれな絵の描いてある場所もありました。
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以前はお店があった場所のようですが、こちらも現在は閉店してしまっています。
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ちなみに、むかしみち沿いには飲食店のようなものはないので、小腹がすいたとき用にお菓子などを持っていくのがおすすめです!
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もちろん自販機などもないので、飲み物も忘れずに!
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馬の水飲み場
むかしみちは、江戸から甲州をつなぐ道であったため馬を使って通ることもあったようです。
その馬のために作られた水飲み場もありました。
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湧き水を飲み水にしてたんですね。
ちなみに、このような細い道を馬が通っていたため、多くの馬が谷へ落ちてしまったとのこと。奥多摩むかしみちには馬の供養塔が多く残っているのも、そのような理由からなんですね。
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薪のきれいなお家
薪がきれいに積まれたお家がありました。
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ご自宅は薪ストーブなのかな?薪風呂なのかな?
とても素敵です。
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猫ちゃんも住んでいらっしゃるみたい!
白髭神社
急な階段を上らなければいけないため、行くのを躊躇してしまいがちなこの神社。
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石灰岩の切り立った断層面を見ることができる貴重な場所で、東京都の天然記念物に指定されています。
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とにかくすっごい迫力です!
水根貨物線跡
むかしみちの醍醐味の一つが、水根貨物線跡です。
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小河内ダム(奥多摩湖)建設のため昭和27年に開通し、ダム建設終了とともに廃線となりました。
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いまだ、線路は引かれたまま。
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これが、いにしえのロマンというやつなのか・・この廃線跡を見に来るだけでも、むかしみちに来る甲斐がありますよ。
普段、車やバイクで通っている青梅街道沿いにも立派な橋梁が立っています。
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何度もこの道を通っているのに、全く気づきませんでした。
すごい迫力だぁ!
橋梁のある場所はこのあたりです。
青梅街道の白髭トンネル付近にありますよ!
おサルさん
奥多摩周遊道路でもたまにお見掛けしますが、奥多摩には多くのおサルさんが住んでいます。
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むかしみちの道中もおサルさんに会うことができました。
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線路の上には、大所帯のおサルさんの群れも。
野生の猿を近くで楽しむことができるのも、徒歩ならではですよね。
14:26 ゴール
4時間かかってようやくゴール!
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1人で歩くのは孤独なようですが、黙々と歩みを進めながら自分と向き合える貴重な時間だったように思えます。
4時間もの長いあいだでしたが、ひとり歩くのもたまには良いものです。
美味しい奥多摩の空気を吸いながら、ほかの登山客とお互いを称えあいながら過ごす1日。是非1度チャレンジしてみてほしいなぁと思います。
バイクや車ではわからなかった景色を楽しむことができるのもまた、新鮮ですよ。
奥多摩むかしみちの後は「Beer Cafe VERTERE」
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奥多摩駅から徒歩2分。
路地を通っていくと、そこにあるのが「Beer Cafe VERTERE(バテレ)」です。
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場所はこのあたり。
10種類のクラフトビールがいただける、奥多摩の古民家カフェです。
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4時間歩いた後にここで頂くランチとビールは格別!
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ビール好きにはたまらない場所です。
もちろん私は、めっちゃ飲んでから帰りましたよ(笑)
車やバイクの方は・・
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バイクできたから飲めないよー。
むかしみち歩いたご褒美に飲みたいーっ!
という人も大丈夫!
バテレはお土産用のビールも販売しています。
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奥多摩駅の向かいにあるブルワリーで購入が可能ですよ。
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むかしみちを歩いたご褒美に、購入してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、ここのクラフトビールはものすごく美味しいです。ごくごく飲むビールというより、ワインやウィスキーのように味わって飲む感じ。
ここへ行くためだけに奥多摩まで行く価値があるほどすてきなお店なので、機会があったら是非行ってみてくださいね。
多摩市でもVERTEREのビールが呑めます
なかなか奥多摩まで足を運べないという方におすすめなのが、多摩市にある【PARLOR】というカフェ。
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ここではバテレのビールを、常時三種類味わうことができるんです!
詳しくは記事にしていますので、よろしければご覧ください。
まとめ|「奥多摩むかしみち」は、いにしえのロマンだ
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今回は
奥多摩むかしみち
について書いてみました。
歩いてこそ知る、いにしえの奥多摩がそこにはあります。
バイクや車では見ることのできない、奥多摩の風景を見ることできたのは人生においても良い経験。
ケガをしていなければ、きっと歩くことはなかったと思います。
まだまだ知らないことばかりの日本を、これからもたくさん見てみたいなぁ。
それでは、今回はこのへんで終わりです。
最後までご覧いただきありがとうございました!ちゃお~